プロジェクト作業の指揮・マネジメントとは?
プロジェクト作業の指揮・マネジメントとは、計画書に従って作業を実行させ、成果物と作業パフォーマンスデータを生み出す統合のプロセス。承認済みの変更要求を実際の作業へ反映するのもここで、計画と実績の橋渡しをする位置づけが問われる。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では64回出題されています(2016年度〜2025年度)。
ぷろじぇくとさぎょうのしきまねじめんと
プロジェクト作業の指揮・マネジメントの意味
計画書に従って作業を実行させ、成果物と作業パフォーマンスデータを生み出す統合のプロセス。承認済みの変更要求を実際の作業へ反映するのもここで、計画と実績の橋渡しをする位置づけが問われる。
プロジェクト作業の指揮・マネジメントの具体例
週次で各リーダーから完了作業と工数実績を集め、承認済みの変更要求3件を作業指示へ落とした。ここで生まれる生の実績データは監視・コントロールへ渡し、EVMの計算とベースラインとの比較はそちらで行う、と役割を明確に分けた。
プロジェクト作業の指揮・マネジメントは試験でどう引っ掛けられる?
変更を承認するのは統合変更管理であって、このプロセスではない。ここで行うのは承認済み変更の実施。産出されるのは加工済みの情報ではなく作業パフォーマンス「データ」である点も区別して問われる。
プロジェクト作業の指揮・マネジメントと関連する用語
プロジェクト作業の指揮・マネジメントが出た過去問
プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
正解:連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。
要点:スコープコントロールは作業範囲そのものの変更を管理する活動
スコープコントロールは、プロジェクトのスコープの状況を監視し、スコープベースラインへの変更を管理する活動である。外部システムとの連携作業を本プロジェクトから外して別プロジェクトに移す判断は、成果物と作業の範囲そのものを変更する行為なので、スコープコントロールに当たる。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問5(IPA)プロジェクトマネジメントで使用する責任分担表(RAM)の一つである,RACIチャートで示す4種類の役割及び責任の組合せのうち,適切なものはどれか。
正解:実行責任,情報提供,説明責任,相談対応
要点:RACIは実行責任・説明責任・相談対応・情報提供の4区分
RACIチャートは責任分担表の一形式で、Responsible(実行責任)、Accountable(説明責任)、Consulted(相談対応)、Informed(情報提供)の頭文字をとったものである。一つのアクティビティに対してAccountableは原則1人だけ置き、責任の所在を明確にする。リスク管理はRACIの構成要素には含まれない。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問6(IPA)PMBOKによれば,プロジェクトリスクマネジメントにおける定性的リスク分析で実施することのうち,適切なものはどれか。
正解:リスクの発生確率と影響度を査定した結果に基づいて,リスク登録簿を更新する。
要点:定性的リスク分析は確率と影響度で優先順位を付け登録簿を更新する
定性的リスク分析は、特定済みの各リスクについて発生確率と影響度を評価し、確率・影響度マトリックスなどを用いて優先順位を付けるプロセスである。その査定結果はリスク登録簿に反映(更新)され、続く定量的リスク分析や対応計画の入力になる。数値モデルによる分析は行わない点が定量的リスク分析との違いである。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問14(IPA)PMBOKのリスクマネジメントにおけるリスク対応戦略の適用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
要点:受容だけが脅威と好機の双方に共通するリスク対応戦略
PMBOKでは、マイナスのリスク(脅威)への戦略として回避・転嫁・軽減・受容、プラスのリスク(好機)への戦略として活用・共有・強化・受容が挙げられる。受容だけが脅威と好機の双方に共通して用いられる戦略であり、対応策をあらかじめ講じず、発生したときに対処する(あるいはコンティンジェンシー予備で備える)考え方である。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問15(IPA)PMBOKガイド第5版によれば,組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。
正解:課題と欠陥のマネジメントの手順
要点:手順や過去実績はプロセス資産、文化や設備は環境要因
組織のプロセス資産とは、その組織が蓄積してきた計画・プロセス・方針・手順や、過去の教訓・実績情報などのことで、プロジェクトで再利用できる。課題や欠陥をどう扱うかを定めた手順書はまさにこの蓄積された手順に当たる。一方、組織文化や体制、インフラ、ステークホルダのリスク許容度は環境要因に分類される。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問2(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。